■ 2024年 11月 ■
仏事とその心得 2010年発行 寺報 「徳風」第12号 より一部編集して転載
聞きて:寺報「徳風」編集部
話:若院
仏心を見るものは仏心をみたてまつる。
仏心とは大慈悲これなり。
安心決定鈔
Q 私は毎朝仏さまに手を合わせていて、気にしていなかったのですが、合掌する時はどのようにするのがいいのですか。
私たちは生活に慣れすぎると、手ですることも足でするように、手を合わせることは普段何気なく行なっているだけに雑になりがちですね。
<作法は次のようになっています。>
1、念珠を持ち、ご本尊の見えるところに正座します。
「七日つとめ」について
Q お葬式の後の「七日つとめ」に関してですが、「四十九日が三ヵ月にまたがる場合は三十五日で切り上げないと災いがおこる」などと聞きますが、これは本当なんでしょうか。
3ヶ月にまたがるから災が起こるわけではありません。このような迷信に惑わされることなく、できる限り四十九日まで勤めましょう。しかし、家族や日程などの都合が合わない場合は五七日(三十五日)で切り上げることもやむを得ないでしょう。
年忌法事について
Q 命日の法要は亡くなった日に行わなければいけないものでしょうか。
「命日を過ぎてしまったのですが、法事は行えますか」といった質問を受ける事があります。一般的に法事は命日より早い方が良いと言われているようですが、真宗の教えにその根拠はありません。日の良し悪しを気にすることよりも大切にしなければいけないことは、ここに生きている私が仏前に座って念仏申すことです。亡き人からの「南無阿弥陀仏と念仏申せ」と言う諸仏の呼びかけによって勤めるのが法事なのですから、そのことについて日の良し悪しを気にする必要はありません。
Q 亡父と母の7回忌と13回忌が同じ年の近い日になっていますが、二回も親戚に集まってもらうのも悪いなと思っています。そこで、まとめて法事を行うことは可能ですか。またその場合どちらの命日に合わせて行うのが良いのでしょうか
かつての大家族制の時代とは違い、現代は核家族化の時代で家族や親戚が県外に住んでいるご家族が多いのも事実です。法事の度に集まって法事を行うのは確かに大変だろうと思います。出来るだけ多くの方に仏様の教えに触れる機会を大切に法事を行なわれているならば問題はないでしょう。また日取りは皆さんが集まりやすい日程で組まれた方がいいと思います。
Q では、「周忌」と「回忌」の違いを教えてください。
年忌法事の基本的仕組みは「回忌」と「年忌」の二本立てになっています。「周忌命日」は、亡くなったその日のことです。「一周忌」は亡くなられてちょうど一年目の命日をいい、その次の年には3回忌が巡ってきます。回忌法事は周期法要の大きな節目として勤めます。地域によって勤める法事が違うことはありますが、3回忌以降は7回忌・13回忌・17回忌・25回忌・33回忌・50回忌と勤めます。その間は毎年祥月命日として勤めます。年忌法事の重要度としては回忌が最も重く、周忌(祥月)・月命日(月忌)も順に軽くなっていきます。
Q 毎年行う「祥月命日」はどのような心がけで行えばいいのですか。
回忌法事の「お待ち受け」として出来るだけ勤めることが大事だと思います。正信偈と和讃のお勤めを家族でできるように日頃から準備されるのが好ましいと思います。
Q では、具体的な法事の内容について伺います。法事を行うのに持ち物は何を準備すればいいのですか。
念珠(数珠)と勤行本。お持ちであれば「門徒肩衣」も用意してください。
<前日までに行なっておくこと>